ゲームの理論を学ぶ人にとって必ず目にとまるのが、「囚人のジレンマ」で有名な例です。ちょっとブッソウな名前ですので、題名をアレンジしたり例を替えたりしたものもありますが、ここではごく基本的な理解として、逢沢先生の著書*を参考にして説明いたしましょう。
囚人 A と B が逮捕されました。彼らは共犯者として疑われています。この2人は別々に拘留されていてお互いに連絡は取れません。
検事は2人に次のような条件を出しました。
1. 2人とも黙秘すれば、懲役1年ずつである(微罪で罰するしかないため)。 2. 2人とも自白すれば、懲役2年ずつである(罪が確定するため)。 3. 1人が自白し、1人が黙秘すれば、自白した者は釈放、黙秘した者は懲役3年。
これを次のように表に表して見ましょう。
さて、あなたが囚人 A の立場であったとしたら、あなたは「自白」と「黙秘」のどちらを選びますか、がゲーム理論の問題です。でも今夜はもう遅いし、眠くなりましたね。次の夜話で解くことにいたしましょう。
(*逢沢明『ゲーム理論トレーニング』ーあなたの頭を「勝負頭脳」に切り換える)
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