解  説

第1打のボールは拾い上げるまでは インプレー (生きている球)です。

生きている球を拾わないで暫定球を打っても無効なばかりではなく、

プレー中に練習をした罰で2ペナルティが科せられた上、

前ページのドロップした球を打つので、第5打から再開です。


次に、アンプレアブルを宣言し、球を拾ってから暫定球でプレーした場合です。

暫定球は、OBまたはロストボールの際に有効ですから、暫定球の試打は2罰打は同じです。さらに、マーカーを置かないで拾い上げています。マーカーを置かないと1ペナルティですから、一連の動作を細かく記載しますと、 

◆ティーショットが1打  (暫定球は無効につき、ノーカウント)

◆マーカーなしで拾って1打

◆練習をして2打

◆アンプレでドロップして1打

したがって、今度打つのは第6打になります。

テレビのゴルフ番組で優勝インタビューでの発言、

放送記者「最終ホールのグリーン周りからのアプローチに、随分時間をかけましたね。どのへんが難しかったのでしょうか?」

優勝者「お恥ずかしいですが、2位と2打差でした。2パットでも優勝ですからショットの難しさはそれほどなかったんです。ただ、実況放送のケーブルにボールが寄りかかっていて、競技委員にも確かめたにですが、それでも不安なので役員に来てもらい、ルールの確認に手間取りました。ペナルティで優勝がなくなったのでは、諦めきれませんからね。」

 結果は無事に優勝しましたが、この場合の規則はどうなっていたのでしょうか。
1、ドロップエリアの中でドロップし、無罰でストロークできる。

2、1打罰で、2クラブレングス内にドロップできる。

3、ケーブルを動かしてよい。

4、球が動かなければケーブルを動かしてよい。

5、ライの改善はペナルティだから、そのままの状態で打つ。

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