15.11.15 宮里 藍 14.12.16 丸山、伊沢
  11.19 若い力 15. 2.13 ソレンスタム
  11.25 横尾 要 15.4.7 福嶋晃子
ソレンスタム

2月12日のロイター電によると、女子ゴルフのアニカ・ソレンスタムが、男子ツアーのバンク・オブ・アメリカ・コロニアルに出場することを決めた。と次のように報道しました。

 女子ゴルフのアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が、男子の米プロゴルフツアー(PGA)のバンク・オブ・アメリカ・コロニアル(5月22―25日、コロニアルCC)から招待を受け、出場することを決めた。

 昨季のLPGAツアーで13勝を挙げ、女王の名をほしいままにしているソレンスタムは、「ほかの大会からも出場要請を受けたが、コロニアルのゴルフコースと日程が理想的だった」とこの大会を選んだ理由を説明した。

 また、挑戦の理由については「PGAツアーでどれだけ通用するのか、興味があるから」と語った。

 女子選手の男子ツアー挑戦は、1945年にロサンゼルス・オープンに出場したベーブ・ザハリアス以来、58年ぶり。

 ことしはソレンスタムのほか、7月のグレーター・ハートフォード・オープンにスージー・ワーリーが出場を予定しているほか、13歳のミシェル・ウィー(ともに米国)もカナダツアー出場が見込まれており、3人の女子ゴルファーが男子ツアーに参戦する見通し。

 この報道への男子プロの反応は、一応歓迎するメッセージを伝えてはいるものの、一部の選手の内心は極めて冷ややからしい。「コロニアルは距離が短いとはいえ、女子プロのコース設定とは異なり、難易度は高い。ここで良い成績を出さないまでも、中位に残る可能性は低く、惨敗すれば女子プロ全体にとって不名誉」とコメントした選手がありました。

 日本でもテレビ番組などで、女子プロが男子のアマチュアと試合をしていますが、あくまで娯楽番組としての編成ですから、相手を選んで撮影します。その選んだ相手にも負けると放映しないで撮りなおしたこともあるそうです。「PGAツアーにどれほど通用するか」という興味よりも、「アプローチとパットで、どれだけ迫れるか」という、年寄りに勇気を与えてくれる結果が出ることを楽しみにしようと思ってみていました。
 結果としては予選落ちで、ソレンスタムは「今後は挑戦するつもりはない」と語りました。

 丸山茂樹と伊沢利光

日本が45年ぶりV 男子国別対抗W杯ゴルフ

 【プエルトバジャルタ(メキシコ)15日共同】男子ゴルフの世界選手権シリーズ最終戦、国別対抗のEMCワールドカップ(W杯)は15日、メキシコのビスタ・バジャルタGC(パー72)で最終ラウンドを行い、丸山茂樹と伊沢利光で組む日本は66で回り通算36アンダーの252で、2位の米国に2打差をつけて優勝した。

 日本の優勝は「カナダカップ」の名称で行われていた1957年大会(埼玉・霞ケ関CC)で、中村寅吉と小野光一が優勝して以来45年ぶり2度目。丸山と伊沢は合わせて100万ドル(約1億2300万円)の優勝賞金を獲得した。

 大会には24カ国・地域の48選手が参加し、最終日は2人が一つのボールを交互に打つフォーサムで行われた。前日首位の日本は一時米国にトップを譲ったが、16、17番で連続バーディーを奪って競り勝った。

 横尾 要

 1972年7月24日、東京都生まれ。29歳。日大時代は同期の片山晋呉、宮本勝昌らとともにアマゴルフ界で活躍。93年、日本学生選手権に優勝。95年、プロテスト合格。98年、アコムインターナショナルでツアー初優勝。昨年から米ツアーに本格参戦している。身長177センチ、体重75キロ。 今年は3歳年上の人気タレント”かとうれいこ”と結婚、

2002.11/21〜11/24 宮崎県、フェニックスカントリークラブ 6,917y・Par71

賞金総額:2億円 優勝賞金:4,000万円

 66-65-69-69=269 -15 優勝
最終日の前日では1打差の首位ではあるが、2位から6位まではそうそうたる外国選手が一団となって迫っている。そのプレッシャーの中で、前半の4バーデーが心の余裕を与え、後半37と守勢に回ったものの、かろうじて逃げ切った。

 「ほっとしてますね。
 3打差はわかっていましたけど、ガルシアやクラークはイーグルがありますからね。自分もバーディが必要だと思っていました。18番のティーショットは、ドライバーかスプーンか迷ったんですけど、結果スプーンで打っていたらもっと格好良くあがれていたかも知れないですけど、。勝てて嬉しいですね。」と、池に入ったセカンドに後悔はなかった。

 「前年ここで優勝のデュバール、今年もタイガー・ウッズというスーパー・プレーヤーを相手に戦うことになりましたが、日本でやってますし彼らは時差ぼけなんかもあったでしょうから、それが、向こうでやってたらそんなに簡単にはいかないと思います。」ウッズが初日からつまずき、最後までグリーンを読みきれなかったために、追い上げの恐怖心がなかったのが幸いしたようだ。

 「すごい選手達がいる中で勝てたけど、自分はシード落ちしているのに変な感じですね。とりあえず向こうのそれなりの選手に僕の名前を売っておきたいと思う。こういう試合で勝てれば名前も知られますからね。」

 トッププロの中でも安定した強みのある横尾だが、シード落ちは相当の刺激になったようだ。尾崎将司、中嶋常夫などのベテランの復調もある中で、中堅の地位を確保できたのは何かをつかんだことを証明する一勝だった。

 宮里 藍  

  宮城県東北高校の高校3年生でプロに転向した宮里藍さん。すでにアジアオリンピック優勝など数々の輝かしい実績があり、加えて国内のオープンでも上位の常連でもある。

 彼女が複数のスポンサーがつき、大勢の報道陣に取り囲まれるほどに人気があるのは、それだけが理由ではない。報道陣の質問にハキハキと的確に、また本音で答えるところに好感がもたれている。女子プロの中には無愛想だったり、高慢で不評を買っている選手も少なくないし、生まれつき口下手の選手もあるので非難するのではないが、宮里はファンへのサービス精神も旺盛だ。

 もう一つ、幼いころからのゴルフの指導者だった父親に、徹底的にマナーを仕込まれてきた。そこには現在の社会に薄れた家族愛と、周囲への思いやりに欠ける風潮を藍ちゃんが見事に吹き飛ばしてくれる。これこそ沖縄の土の匂いであり、ひめゆりのこころざしでもある。

 宮里のプロ・デビューは、11月14日伊藤園レディスとなった。その前日はプロアマ大会に出場し、大会のスポンサー関係者にも適切な気遣いで、不景気でスポンサー離れが進行する傾向を反転させる契機となった。

 本番は、200人を超す大報道陣を引き連れて1番365ヤードはティーショットがフェアウエーの真ん中、距離は270ヤードという、さすが大器と唸らせた一発。プロ初出場でアドレナリンが充満した結果である。

 ゴルフでは火事場の馬鹿力は結果として嬉しくない。平素のスイングのつもりでも思ったより飛距離が出てしまう。力加減はなおさら難しくなる。番手を落とせば目いっぱいに振るために逆に飛距離がでない。デビュー戦は結果として最後まで調整の試行錯誤を繰り返しているうちに、実力を出さないままに終わってしまった。

 高校野球では監督が平常心を選手に何度も諭している。「練習よりも良い結果が本番でできるわけがない」と。報道関係者が選手に試合に臨む心意気を問いかければ「練習したとおりにやるだけです」と答える。これがベテラン監督が身をもって体験した信条となっている。すでに試合経験豊富な宮里が平常心を知らないわけがない。ただし、沢山の報道関係者が見守る異例の状況では緊張感も一段と高まるのは当然だろう。

 この大会の最終日は東京国際マラソンで高橋尚子が満を持して臨んだ。体調も最高の状態だと小出監督も自信にあふれていた。

高橋のスピードは確かに群を抜いていた。スタートの快走も下り坂、追い風の条件では計算とおりであったはず。計算が狂っていたのは体重2キロの減量だけなのだろう。彼女の腹部はボデイビルダーさながらに筋肉が一つ一つ盛り上がり、脚部は血管が浮き出ていた。マラソンは大量の糖分を消費するから、糖分を体内で供給する脂肪の量は重要である。その減量が絶好調であると同時にスタミナ切れの原因でもあった。絶好調と感じることは”絶好調”ではないのだ。

 藍ちゃんの場合,スコアを崩したのはアドレナリンだった。パットのストロークを想像してみよう。微妙な距離感覚は練習と本番では差がある。イメージどおりのラインを出すにはまずストロークの強さを決める。強さに従がって曲がりが計算される。平常心が保てるかどうかは精神集中ができるかどうかだろう。少しの迷いもなくパターが自然に動いてくれるときには、読みが違わなければカップインするはずなのだ。
 

 福嶋晃子

福嶋晃子が、男子ツアーのジョージア東海クラシックに主催者推薦で出場を要請された。ソレンスタムのチャレンジに影響された大会の人気盛り上げ策だが、彼女は丁寧にお断りして、大会前のプロアマ戦だけにエントリーすると報じられている。
 アッコは女性の中でも怪力の持ち主だ。アメリカのツアーで揉まれ、精神的のも大きく成長した。

 ゴルフという競技は筋力だけの争いではないとはいえ、ハンディなしで互角に戦っては、ファンをガッカリさせるだけかもしれないし、ある程度の成績をおさめて自己満足できても、ファンはもっと高い期待を持っているから誉められる可能性は低いという現実を福嶋はわきまえている。

 アメリカでは、マスターズに女性の出場権がないと騒いでいると聞く。「イラク戦争の最前線にも女性パイロットが活躍しているのに」という男性女性を区別した社会に対する抗議としての一面はある。しかし、社会とは多層的・重層的な構造であって、何でもかでも男女を同じ条件で競わせるのが常に両性にとって望ましいことばかりではない。

 そのような観点からもアッコさんが 断ったの良い判断は、

 若い力

 若い力は宮里だけではありません。この夏行われた第5回 ゴルフダイジェスト・ジャパンジュニアカップ 本戦 男子12〜14歳の部の成績が注目です

 焦点は優勝した伊藤勇気君です。2位以下に9ストロークの大差をつけて、飛距離やグリーン周りの技術の完成度を見せつけました。

同じく 女子12〜14歳の部は 2002年8月23日(金)東名カントリークラブ /裾野・桃園(6,272Y P72)で行なわれました。    

 6位タイの金田久美子さんは平成元年8月14日、名古屋市生まれ。12歳。4歳の誕生日に初めて練習場へ。初ラウンドは4歳4カ月。半年後には18ホールを150で回った天才です。今年の世界ジュニア(11〜12歳の部)では通算16アンダーの大会記録で3度目の制覇をしています。

 小学生の部にも怪物が出現しました。
日本アマでは伊藤涼太君、史上最年少の12歳が出場しました。身長は160ぐらいでしょうが、まだ筋肉が未発達の年齢なのです。

 プロと一緒に東海クラシック予選に出場、コース設定が成人向けですから、力み過ぎフェアウエィをはずすミスを連発して、予選成績が最下位で終了し、プロの厳しさを味わいました。しかしこの実力は並みではないようです。

 伊藤勇気君も、涼太君に追われる立場になる日が近いこと請け合いでしょう。

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