寛永11年(1634)に、英勝院が大田道灌の屋敷に創建した鎌倉で唯一の尼寺。 (平成16年6月18日(金)仏殿前にて) 裳階をつけた禅宗様式の仏殿は二層の屋根があり、四面に十二支が刻まれ、室町末期桃山系統を象徴する江戸初期の建築で屋根には徳川家の三つ葉葵の紋が輝いている。仏殿内の天井には天女像、鳳凰が画かれ本尊として阿弥陀如来が祀られている。 鎌倉市指定の天然記念物「ワビスケ」が有名で、梅、ツツジなど四季を賑わす花木がある境内には、袴腰付きの優雅な鐘楼があり、「寛永20年5月吉日鋳造法印林 道春撰 治工 大河四郎左衛門吉忠 銘の梵鐘が架かり、今もその音を伝えている。 切岸が迫る竹林に囲まれた静寂なただずまいの中に、唐門と英勝院を祀る祠堂(霊屋ー金箔が施された位牌が祀られてある)があり、桃山風の装飾が施されている。唐破風の平唐門をくぐり、一段と高い山麓に三間堂の祠堂が建っている。 |