前夜からの続き
(参考:B.J.コールドウェル『実証主義を超えてー20世紀経済科学方法論』より)
マハループ(アメリカ経済学会の会長であった)はこんなことを述べています。 ● 理論は良い理論によってのみ凌駕され、単に矛盾する事実によって凌駕されることはない ● 「現実世界」に言及しないので「合理的経済人」が理念的に構成される こうして彼の主張は、食欲を刺激するが、空腹を満たさない、というもどかしさがあるのです。まことに理論にはそれがいかなる科学方法論であろうと限界があるのを否めないのです。
(コールドウェル:同上書より)
(参考:ポール・クルーグマン『良い経済学悪い経済学』より)
(参考:ヴェブレン:『経済的文明論』『有閑階級の理論』など)
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