ーはてな?ハテナ?の経済学ー

ある国の経済の舵取りを著名な10人の経済学者に問いました。それに対して11通りの回答が寄せられた、とのことです。それぞれの回答がみんな違っているうえに、その中の誰か一人が二つの回答をしたのです。これはあくまでジョークですが、しかし笑って済ませる問題ではありません。個性豊かなエコノミストは一人一人の意見が違うでしょうし、またある仮定ではこうする、他の仮定を置くとこうなる、というように一人で二つの回答も考えられます。

そうすると一体わたくしたちは、どの見解が正しくて、どの見解が間違っている、と判断できるでしょうか。そして何と経済ってややこしんだろう、とうんざりすることになりかねません。

そこで、このホームページでは経済(学)に関する、ほんのジョークとして一齣づつご紹介させていただきます。そのジョークの真偽のほどは定かではありません。が、世の通説と考えられているものを裏返してみれば反対になる、少なくとも何か違ったものに見えてくる、という意地悪な効果を、いわばブラックパロディとしてご紹介いたしましょう。登場人物は「ハテナ博士」です。

ごくごく短いパロディですが、長く続いていくことを願っています。ちょうどアラビアンナイト物語のように。では千夜一夜の第一話からどうぞ・・・・・・。

目次
無言の不況ヴィクトリア中期のイギリスの良さマルサスの神イギリスの貴族福祉国家の危機と再生
万国の老人よ団結せよ計算の単位としての数保守と進歩不換銀行券は債務か?
一冊だけ本を与えるとしたらロビンソン・クルーソーとガリバー旅行記ドリトル先生のこと勝者と敗者視覚の貧困は存在の貧困を生み出す
アダム・スミスの喩えダーウィンの悪夢劇場国家とは従順と威厳バジョットのみる劇場国家
ヒューム再見シェイクスピアの眼と耳英国社会におけるムーア人の受容モールおじさんマーシャルの騎士道精神
愛着にもとづくヒュームの思い汚れなきムーア人ムーア人の『オセロウ』『オセロウ』を評するひとびとエリオットの場合
騎士道の起源オセロウムーアムーア人ヒュームとムーア
ヴェブレンの遺産ワルラスの罠(Walrasian Wiles)マルサス『人口論』の続き93%の労働価値論経済学史の方法論
消費者の合理的意志決定合理的経済人の仮定は正しいか?ゼロ・サム世界の幻想アメリカ農業の生産性は高いのに・・・眠っている好奇心
工業化以前にも信用取引が行われていた両替商の帳簿振替信用取引は先にあった価格は理論で決めることができるか極大化原理
マリア・テレジア銀貨マリア・テレジア銀貨の謎素材価値の劣質な通貨がなぜ受領されるのか良貨が悪貨を駆逐する貨幣の空間性
最大多数の最大幸福パノプチコン「管理通貨」制度の先駆者ケインズは本当に死んだのか?カオス???
中国市場経済発展の限界中国における漸進主義的コーポレートガバナンス郷鎮企業の存在中国体制移行の成功と問題点中国経済の展望
蜂の『寓話』その9犬は飼い主を追っかける中国経済はキャッチアップ型工業で説明できるか?ニーダムの逆説ケ小平型開発戦略
蜂の『寓話』その4その5その6その7その8
紙っぴらの紙幣私利の悪徳、公共の利益『蜂の寓話』私人の悪徳、公共の利益蜂の寓話』その2その3
石鹸を売る貧困と輸送手段食材よりも武器?飢えている者には魚はやるな・・・?宗教の言葉がお金の言葉へ
債務語金持ちが働く優雅な生活不合理な狂乱のワナにはまった合理的な男の話ミダス・タッチ
CNNの姿クライシス・ニュース・ネットワークキツネに鶏小屋の見張りを頼む?ニートの存在ポアンカレの逆説
理念の人?経済学のおける自然とはSECのひとびと老人のバトル「職業としての政治」家
政府の浪費アダム・スミスの倫理いつか来た道セルフインタレストの新解釈規制緩和のパラドックス
ウェルフェア・キャピタリズムの出現ウェルフェア・キャピタリズムは現代に通用するか契約の理論苦汁産業貨幣の起源
国家の介入、説得For all, here and now 今、ここにいるすべての人々のためのイギリスの福祉国家の変容労働の内部雇用化コースにまつわるエピソード
投機はスナップ?再び政治経済学へ皮肉屋のルソー倹約は善かマキアヴェリ語録
労働のアンビバレンス比較資本主義分析が盛ん新自由主義がもたらす福祉縮減の帰結富の追求の正当化へのアダム・スミスの悩みマルサスの霧
ゲティスバークでの演説福祉国家の危機福祉国家の類型福祉縮減をもたらす三つの要因イギリスの福祉国家の変容
バジョットの名句6.大蔵大臣のベッドバジョットの名句7.新しい酒を古い壜へお月様からでもお金を引き出せるソーントンのパラドックス1ソーントンのパラドックス2
バジョットの名句1.New Menバジョットの名句2.最後の貸手バジョットの名句3.信用は人為的には構築されないバジョットの名句4.ジョン・ブル気質バジョットの名句5.準備金
政府支出と増税ルーズベルトは均衡予算主義者?ジャーナリズム精神新聞王ジラルダンの逆説『風と共に去りぬ』のなかの人種問題
機会の均等と結果の平等たった一つの勲章三権分立制と議院内閣制バジョットの立法・行政の融合論cabinet,bench,bar
飛ぶのをやめたカモカモにされた者、カモにした者宝くじの当選金額を買った金額より多くする200年目の改憲ヒトゲノムは道徳的特質を解析できるか
貯蓄銀行のこと不安限度赤い盾のいわれお金にはナポレオンも勝てないドルの起源
市場、国家、共同体進化→進化・・・進化?明治初期の啓蒙思想家ー加藤弘之の場合イギリスには憲法がない!?イギリス憲法の二つの原則
プライマリー・バランスUnite or Die戦うハミルトン銀行とは?続・銀行とは?
歴史の相対化ジャーナリストの責任情熱と責任感と判断力公平な観察者ハリケーン
サッチャーが首相官邸に入るとき秀吉の洞察資本主義のゆくえ世紀末ピューリツァー賞のいわれ
ロスチャイルドの大博打ロイズ保険の誕生鉄の女ファシズムとは研究開発への姿勢
文明から野蛮へ箴言で綴る金融政策の難しさ『小僧の神様』の経済学ワシントン・コンセンサス人間の社会と市場経済
 第306夜 〜 第310夜 コーヒーの起源良貨が悪貨を駆逐する?良貨が悪貨を駆逐する例キャッシュ(cash)の語源インフレが良いかデフレが良いか?・
労働市場が築地の魚市場と違うわけ暗黙知とは暗黙から信頼へこの解答で不可?コーヒーと経済学
 第296夜 〜 第300夜 アファーマティヴ・アクション自然は飛躍せずワレ、発見セリパノプチコン部分均衡と一般均衡
前向き?アポロ11号よりの第一声ケーキの分け方無知のヴェール銀のスプーン
マクドナルドとサンタクローズ大恐慌の教訓悲観論と楽観論銀行家を視るE.H.カーの警句
 第281夜 〜 第285夜 ノーコメント反証可能性とは何か気分のよい仲間リスクと不確実性革新への経営
 第276夜 〜 第280夜 モダンは二度死ぬ?93パーセントの労働価値説原書題名の意訳花見酒の経済 日本版花見酒の経済 外国版 
 第271夜 〜 第275夜 モダンとポストモダンポストモダンの出生ふとった牛の誤り原著題名の和訳はこうも違う?進化とポルノ
 第266夜 〜 第270夜 ザディーグ謎を解くザディーグ次のテストへパングロス博士ドラッカーの描くケインズとシュムペーターなぜ公的経営はうまくいかないのか
 第261夜 〜 第265夜 ヴォルテールの寓話ザディーグの物語 1ザディーグの物語 2寛容の士嫉妬
 第256夜 〜 第260夜 市場を守る基本原則インデンチャード・サーヴァントサッチャーの言葉信頼に対するアローの嘆きヴィクトリア女王への忠誠
 第251夜 〜 第255夜 同情の制度化?共感のパラドックス投票の経済学能力の差が分業の利益を生むのか、分業が能力の差を生むのかarm's length・
 第246夜 〜 第250夜 経済効率ということ効用は測れるか成長の過大推計まぬけの経済学者近代の技術批判
 第241夜 〜 第245夜 賃金の下方硬直性「見えざる手」の機能喪失古典派経済学崩壊の諸要因奢侈が贅沢を産み落とす市場の倫理を問う
 第236夜 〜 第240夜 ・進化その1:ショウジョウバエの化学戦・進化その2:働きバチの利他行動・進化その3:チンパンジー互恵的利他行動・合理的な愚か者・馬の蹄鉄はいつごろから用いられたか
 第231夜 〜 第235夜 ・旅愁・古典派経済学への評価・EUの行方・効用と価値・エレガントな経済学
 第226夜 〜 第230夜 ・漱石の苦悩1・漱石の苦悩2・ギマンの理論・アダム・スミスの欺瞞の理論・腐敗を嘆くスミス・
 第221夜 〜 第225夜 ・自愛心と一口に言っても・歴史における進歩・ハサミの両刃・レントは地代か?・価格と価値
 第216夜 〜 第220夜 ・進化と経済学・ロミオとジュリエットの恋・マルサスの『人口論』における自然の大饗宴・マルサス;貧困の原理・マルサスの罠
 第211夜 〜 第215夜 ・ヒュームは身体のでかい人だった・「孤高の哲学者」スミス・再びスミスの「アメリカ問題」・Mr.或いはEsq.の持つ意味・啓蒙主義とは何か
 第206夜 〜 第210夜 ・「事おわりぬ」の意味・天知る、地知る。子(なんじ)知る。ナンゾ知ルモノナシトイワンヤ・コーヒーハウスの経済学・ヒュームの手紙・アダム・スミスの「アメリカ問題」
・墓碑銘・グローカリゼーション・グローバリズムの逆説・銀行家は眠りこけている?・重商主義は重工主義
 第196夜 〜 第200夜 ・経済学は超ムズカシイ?・新古典派の弱点・羊が人間を追い出す?・労働と勤労・toil and trouble
 第191夜 〜 第195夜 ・エイジェントとプリンシパル・連続か断絶か・雲と時計・進歩と進化はどう違う?・陰鬱な科学(ディズマル・サイエンス
 第186夜 〜 第190夜 ・エコン族という経済学者・マネタリストに関する寓話・ケインズの孫たち・犠牲の状況・三つの社会哲学
・Laissez-faire, laissez-passer・自由放任の終焉・アダム・スミスの英知に学ぶ・ケインズースミスの自由放任論・現代から古典を見ると
・見えざる握手・不況対策は信用の引き締め?・ああ!デリバディブの無情・鏡の迷路?・フィジオクラシーの意味
・教わる能力・労働が先か効用が先か・疎外ということ・ヨーロッパ統合ーその理念と現実・市場経済における投資
・『国富論』出版百年記念・名誉革命の意味・国王はお雇い外国人・インタレストはどういう意味?・重農派経済学の土地重視
・ちえの歴史と、とげの歴史・美人投票・悪意なき欺瞞・GDPという欺瞞・労働のパラドックス
・演繹と帰納・なぜ風が吹くと桶屋が儲かるのか?・正調桶屋節・老婦人がお好き?・ユートピア
・裁量かルールか・富が栄えて国滅ぶ?・勝者の災い・弱きを挫き強きを助ける?・逆説
・強いことと優しいこと・不胎化とは変な言葉ですね・マルチとバイ・尻尾が犬を振る・モラル・サイエンスとは
・時よ止まれ!・皮肉に聞こえますか・マタイ効果・資本主義は残る?・情けに報いる
・統計の数値ということ・ヘリコプターからお金を撒く・流動性の罠・生活必需品に高い税金を掛ける?・そのあとが怖い
・大日本帝国と大英帝国・裸の王様?・企業の良心・ヴェンチャーはアドヴェンチャーにあらず・黄昏の一杯
・伝説こそ本当の歴史か・高橋是清は奴隷だった?・国を滅ぼす要因は?ノブレス・オブリージ・イギリス貴族の使命感
・解けない問題・解けない、さてどうする?・民主主義は高くつく・民主主義の赤字・GoodsとBads
・あおいブドウ・熟達したビリヤード・データは過剰か?・進化論と経済学・われわれは皆死んでしまう
・雇用者は雇い主?・水晶宮に象徴されるもの・a chill in the air・イギリス衰退の兆し・悪が勝つ理由
・歴史とは何か・ひき殺されたロビンソンが犯人?・E.H.カーの名講演・客観的な歴史・権力は腐敗する
・乞食はブルジョア?・ワイシャツとネクタイ・商業と生産・組織のいたずら・令嬢と家令のお話
・ハロッドが描くケインズ伝・ハロッドへの異議申し立て・The past is prologue・英雄と有名人・真の経済学者とは
・アフリカの貧困・もう戦争はいや!・英国の伝統・比較優位ということ・縦軸と横軸
・市場の失敗はどんなときに起こるか・金融取引は相対取引に注目・政府の失敗・政治とは・難解な経済学の専門用語
・101羽目はカラスは何故黒い?・逆選択とモラルハザード・金融取引への適用・情報の非対称性・市場の失敗
・ジョン/ロー第2話:ロー銀行の設立・ジョン/ロー第3話:ミシシッピ計画・ジョン/ロー第4話:ミシシッピ計画大当たり・ジョン/ロー第5話:宴のあと・こぼれ話
・エコノミストはジャーナリスト?・バブルの語源は?・ジョン・ローのシステム・許せないカンティロン・ジョン/ロー第1話:ペーパーマネーを最初に作った男
・囚人のジレンマ(1)・囚人のジレンマ(2)・囚人のジレンマ(3)・囚人のジレンマ(4)・ニュースと歴史
ゲーム理論はジャンケンから・弱者が強者に勝つ・IT産業における「ムーアの法則」・ゼロ和ゲームとは・ゲーム理論の創始者
鸚鵡(おうむ)も経済学者になれる?・マーシャルのジョーク・燈台の経済・ユートピアとディストピア・IBMのいわれ?
詩人の感性・主流派経済学とは・経済学と倫理・銀行業者への警告・文化と経済
キツイお灸・ケインズの成績・乗っ取り・経済学の先人に学ぶ・歴史は忘れっぽい?
お金ってなにもの?・シェイクスピアはお金をどう見てたの?・規制緩和のパラドックス・カリフォルニアの電力危機・あのエンロンが!?
Too big to fail・サヨナラダケガ人生ダ・馬車用むちの市場・エコノミック・アニマルとはどんな動物?・この社是がステキ!
偉大な教師とは・パーキンソンの会議の法則・フリードマン教授の皮肉・ピグマリオン効果・一流とは何か
make it happenへ・経済政策に関するマーフィの法則・バグを取り除く・ルーズベルトとケインズ・多国籍・コングロマリット・グローバル
WhyGermanyKantKompete・Economicsということ・Cool head but Warm heart・会社は何を基準に取引銀行を選ぶか・老人力を侮るなかれ!
もはや戦後ではない・生産性が上がると雇用は減少する?・新しい酒を古い壜に注ぐ・見えざる手・不良債権のお話

ギュフェンカーブ・缶詰のお話・事実判断と価値判断・技術の復讐・昔の人は言いました

ソーカル事件・ナプキンをどうぞ・国際経済学の恒等式・低山歩きの経済学・機会の平等、結果の平等?

政治経済学のお話・経済学説史は刺身のつまか?・レモンの市場・SARSが蔓延すると・文学者?ノイマン