ある経済学者は、皮肉屋マーフィーをもじって上のような法則を唱え、次のようなパロディーに仕立てています。
”経済学者の知識が最も行き届いており、彼らの間で最も意見の一致がみられたとき、経済学者の経済政策に与える影響力は最小となる。逆に、経済学者の知識が最も不足し、意見の不一致が最も大きいとき、経済学者の影響力は最大となる”
いやはや何という皮肉なんでしょうか。経済学者が皆同じ意見であるときには放っておいても経済は上手くゆく、とは経済学者は要らないということになります。反対に経済学者間で侃々諤々の議論をしているときにその政策に与える影響は大きくなるとは!そうであれば経済学の教科書なんて要りませんね。或いはケインズのような独創的な経済学者待望論かもしれません。
(W.カール・ビブン『誰がケインズを殺したか』より)
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