ハテナ博士が前々から気にかかっていた言葉がやっと見つかりました。いくら名職人が丹精を込めて立派な作品を作っても売れなければそれまで、という例に馬車用の鞭が挙げられていた、はて?それはどこに書いてあったかな〜。ドラッカーの本の中にありました。
”イノベーションに優れた企業は、イノベーションのための活動を厳しく管理する。創造性などという言葉を口にすることはけっしてない。創造性とは、イノベーションを行わない者が使う、中身のない言葉である。イノベーションに優れた企業は、仕事と自己規律について言う。 それらの企業は「このプロジェクトを次に見直すべき段階はどこか。そのときまでに、いかなる成果を期待すべきか。そしてそれはいつか」と問う。そしてもし、あるアイデアが続けて2度、3度と目標を達成できない場合には、「努力を倍加しよう」などとは言わずに、「何か別なものを手がけるべきではないか」と問う。 さらに、それらの企業は、古いもの、陳腐化したもの、もはや生産的でないものを組織的に廃棄する仕組をつくっている。「品質さえよければ馬車用むちの市場はいつでもあるはずだ」などとはけっして考えない。人間のつくったものはみな、遅かれ早かれ、通常は早いうちに、陳腐化してしまうことを知っている。そして競争相手によって陳腐化させられるのを待たずに、自ら陳腐化させ廃棄してしまうことを選ぶ。”