浄泉寺(じょうせんじ)

鎌倉市腰越2−10−7


古義真言宗大覚寺派
小動山松岩院(こゆるぎさんしょうがくいん)と号す

明治6年の神仏分離令で、小動神社とこの寺に分離された。昭和30年(1955)に神社と続いていた寺の敷地内を、国道134号線が通り、本堂の位置と向きを変更し山門も国道側へ移した。

開山は江島神社で修行されたといわれる弘法大師(空海)。本尊は不動明王像で、左手に剣、右手に索(さく)を持つ「左剣不動明王」で、空海作といわれているが、秘仏として公開されていない。小動神社の御神体の「本地仏」として伝わった十一面観音菩薩像、御前立の不動明王像、愛染明王、閻魔大王、聖観音菩薩、弘法大師像などが寺宝となっている。



朱塗りの山門をくぐると左側正面に本堂があり、大きな蘇鉄が茂っている。本堂右に庫裏がある。賽銭箱に、佐々木家の家紋が彫られてあり、この寺は清和源氏と関わりがあるといわれている。明治5年(1872)学制が敷かれたあと、近在に散在していた寺子屋をここにに集めて「発蒙学舎」ができたがのが、腰越小学校の始まりとなっている。




この寺の歴代住職のお墓は境内にあるが、墓地がないため檀家のお墓はそれぞれ檀家の家の近くにあるという。例外として江ノ島居住の檀家で、お墓が崩れ墓地用地がなくなった数家の墓が山門脇にある。

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