岩船地蔵堂
(いわふね じぞうどう)
扇ヶ谷3丁目
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鎌倉二十四地蔵霊場第十五番札所

扇ガ谷から亀ヶ谷坂への分岐点の十字路の路傍に、古い建物の周りにお札が貼られたお堂がひっそりと建っていた。格子の隙間から覗くと日本三代岩船地蔵の高さ30cm程の木造地蔵が安置されているのが見えた。この像は元禄時代の作で、源頼朝と政子の間に生まれた長女、大姫の守り本尊といわれる地蔵菩薩で、その体内には、船形の光背を備えた石造地蔵菩薩像が納められているため、岩船地蔵堂と呼ばれていた。
お堂は雨ざらしのため老朽化し再建され、平成13年(2001)11月23日に管轄している海蔵寺により落慶法要が行われた。

新しいお堂は旧来の建物とは異なる六角形をしており、お堂には源頼朝の長女大姫の守り本尊といわれる地蔵菩薩が祀られてある。大姫は、木曾義仲の長男義高の許嫁であったが、頼朝と義仲の関係が悪化して義高は頼朝に殺されてしまった。大姫は義高の死を悲しみ病に伏して20歳の若さでこの世を去りこの堂の辺りに葬られたという。春秋の彼岸に近くの海蔵寺が供養を行っている。
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