金持ちといえば有閑階級とされ、その対極に労働階級を位置づけるのがこれまでの見方でした。しかし、労働はしんき臭い骨折り仕事と思えたのか、今や金持ちの必要条件となりました。たとえばレジャーはお遊びというものではなく、活動であり、失敗とか失業というイメージは払拭されてきています。また、運動競技は昔は有閑階級にふさわしいと考えられていましたが、今はスポーツとして事業化し金持ちは必死なのです。
かくして、
”明け方に起きて暗くなるまで働くのは貧乏人だった”
から
”今ではこの時間の序列は逆になっている。金持ちは明け方に起きて、貧乏人は遅くまで寝ている”
のです。だから年をとったから仕事から引退なんてどんでもない!70歳以上の金持ちで現役で働いているのはゴマンといるのです。「仕事は楽しみ以上の楽しみ」なのですね。しかしその金持ち仕事はたいていはレジャーとかブランドとかいうイメージを持っているようです。てんてこ舞いで活動している対象がまさにレジャーとは・・・。例えばヨットは相変わらず富のシンボルです。昔は忙しさから一切解放されるところにその魅力がありました。今のヨットには、ヘリコプター、ファックス、PC、携帯等々を有しいやはや何とも忙しいレジャーとなった、と皮肉にもサンプソンは次夜で語ります。