1984年から経済の市場化に着手したケ小平の改革路線は、次のような特徴をもっていました。
@ 「開発独裁」に基づく、構造主義的(structuralist)開発政策であり、これが今日の「社会主義市場経済論」となっています。
A 先富論(反平等主義)、すなわち、先に豊かになれる地域や人から豊かになれ、という考えに立っています。
B 経済的分権化、あるいは市場化、すなわち、企業側においては合弁、法人化、株式化であり、一方消費者側からも消費者主権を認めます。
C 所有制度の多重化、すなわち、多重な所有制に移行はしますが、完全な私有制にはいたしません。
D 積極的対外開放による輸出促進と外資導入政策、比較優位を重視した政策を採る。