3代目のジンクスとよくいわれるが、何と現在35代目という驚くべき和菓子の老舗がある。築地本願寺から聖路加国際病院を過ぎると、茶色のおしゃれなビルがその和菓子の老舗「塩瀬総本家」である。
お店のお菓子に添付される「しおり」から「塩瀬の歴史」をそのまま下記に引用させて頂く。
『塩瀬の祖先・林浄因は宋林和靖の末葉で、貞和5年(1349)に中国より日本に来て帰化して奈良に住み(現在も奈良の漢国神社境内に林神社があります)、初めて饅頭を製し、宮中に献上いたしました。以来、饅頭屋と称して繁盛し、後に京都に移りました。室町時代、後土御門帝より57の桐の御紋を許され、また、足利将軍義政公より「日本第一番饅頭所」の看板を贈られました。それより代々「塩瀬」を家号として製菓につとめ、江戸開府とともに江戸に移り、明治初年よりは宮内省御用の栄を賜りました。創業以来650余年、連綿として今日に及んでおります。以下略。(35代店主 敬白)』・・・築地は江戸文化が残っている。(竹内晃)
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