江戸時代の松平采女正の屋敷跡に因み明治時代に名付けられた采女橋。その橋を挟みJJK会館と対面する時事通信社ビル、その1階に「スターバックス コーヒー」の東銀座店がある。
           * スケッチはスターバックス コーヒー東銀座店の店内風景(彩色はNTTデータシステムズの水彩7のソフト使用)
 スターバックスの起源はマイクロソフトやイチローの米シアトル市に、1971年に築地の魚市のような活気のあるパイクプレイス市場内にコーヒー1号店が開店した。ミラノのエスプレッソのコーヒーバー的マーケティング手法と独創的なコンセプトで、北欧神話のセイレン(人魚)商標と,米国古典「白鯨」の航海士に由来のブランド「S」は、今では世界で1万以上の店舗に拡大しているそうである。
 15年程前シアトルを訪れた際、元シアーズのビルにスターバックスの巨大な人魚の商標に目を奪われた。そして1996年8月、銀座松屋裏に日本進出第1号店がオープン、10年で全国に600店を超えたそうである。北回帰線と南回帰線に挟まれた地帯で標高900m以上の高地でのみ収穫できるというアラビカ種だけを使うこだわりは、紙ナプキンに記載されている「竹パルプと再生紙使用」からも環境保護への強い企業姿勢にも、うかがえる。
 最近、地元のマイクロソフト社ではなく、米アップルコンピュータ社とインターネット音楽配信事業の提携が報道された。コーヒーは「林檎」と「音楽」とも相性がよさそうである。(竹内 晃)

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